2011年10月3日月曜日

スタンダード!(クエスト其の一 ~02)

なんか……舌の左側面に、妙なできものがあるんですけど……。



すごいごりごりしててすんごい気になるんですけど!? なあああああうあああああごりごり!! とりたい!! なんだろこれ? 野菜不足だとところ構わずできものができるけど、最近は野菜沢山食べるようにしてたのになぁ……。



あ、次の火曜市はなすび買ってこよう。それで豚肉まだあるから、それと合わせてトマト煮込み作るんだ。最近トマトがご無沙汰だから。









では、追記からお話~。








 ノーラスの台詞に、エレオノーラはびしりっ、と硝子コップを受け止めポージングまで決めて


「えへっ☆ ちょっとやりすぎちゃったかな? とは思ったんだけどぉ」


「つくづく疫病神だな貴様」


「あーん、ノーちゃんお口悪いっ」


 完全に冷めた口調で罵倒するノーラスに向けて、全身をくねらせながら抗議するエレオノーラ。大人がする態度ではあり得ない。思わず寒気を感じ、ノーラスは全力で視線をそらした。


 と、そこへのっそりとした動作でアディックがやってきた。彼はロビーのど真ん中で気絶しているディムを見てぎょっとするが、この二週間で少年がこんな状態になっているときは、大抵もう一人の少年が強制的に黙らせたのだと理解していた。


「……おい、またかよ」


「アディック、ほかになにか仕事を手に入れられるようなルートはないのか」


「はあ? 仕事? クエストか」


 ノーラスの言葉を聞いたアディックは、ちらりとエレオノーラを見つつ、眉根を寄せながら口を開いた。


「そーだな。こっから一時間くらいんとこの村なら、こいつの悪評もぎりぎり届いてるか届いてないかってところだろ。そこで直接仕事拾ってくるなりするか……あと、たまにギルドのほうがお情けで流してくるヤツを片付けるかだな」


「……はあ」


「アディックさん、ポーションの整理できま……でぃ、ディム!? どうしたの!?」


 


 そこへもう一人、グループメンバーの一人であるアルバール=ファクタがやってきた。彼のほうは今だ、何度この状況に直面しても慣れることができないらしい。ばたばたと慌ててディムへ駆け寄り、熱や脈を測って応急処置を施す……ところで、ディムが跳ね起きた。


 ごいんっ、とすさまじい音が響き、アルバールが吹っ飛んでいく。心配されていた当人のはずのディムは、きょとんとした顔で周囲を見回す。


「んあ? えーっと……あれ、なんでアルが吹っ飛んでんだ?」


「お前な、いや、うん……いいやもう。アルバール、無事か。おら、目ぇ覚ませ」


 ディムのときとは違い、アディックはアルバールの体勢を整えてやると、簡単な治癒魔法を放った。やがて、ぼんやりと焦点があっていない状態で、アルバールは目を覚ます。


「ふ、あ、あれ、僕……」


「……クエストうんぬん以前に、パーティとして問題があるかね」


 一連の騒動の発端ながら、欠片も視線を寄こさないノーラスに、お互い何が起こったかわかってない様子のディムとアルバール。


 ギルド本部から半ば『中間報告者』としてというか、『保護者』として派遣されたアディックは、大きくため息をついた。


2 件のコメント:

  1. おひさしぶり\(^o^)/
    記事とは関係のないことで失礼します
    このたびブログを閉鎖することになりました(-_-;)
    あまり更新できないので
    けど多分ツイッターとかなんやらかんやらで
    活動してると思います
    色々とありがとうございました!

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  2. 空色レンズ2011年10月11日 0:50

    おおおお久しぶり!?
    そして、なんとっ……。
    うん、こっちも生活環境変わってから、チャットとかなかなかできなくなっちゃってねぇ;
    まあ、お疲れ様でした。
    また、機会があったらツイッターとかのぞきにいくやも~。
    ではでは!

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